第2回目の絵本訪ねある記は、福岡県春日市子どもの本専門店エルマーの前園敦子さんからご紹介いただいた北海道旭川市こども冨貴堂の土井美千代さんにお話を伺いました。
こども冨貴堂の前身は、1981年に冨貴堂書店で働いていた泉光江さんが子どもの本専門店として旭川の緑道という場所に開いた小さな本屋でした。1987年に土井さんら7名が共同経営で、現在の場所に(有)絵本屋こども冨貴堂という名称で児童書専門店を引き継ぎました。。前身の冨貴堂から数えれば40年以上の歴史を刻んでいます。
旭川駅から買物通りをしばらく歩くと、右手にあべ弘士さんのとてもインパクトのある絵で飾られた店構が目につきました。早速店内に入ってみると、たくさんの絵本が所狭しと並んでいます。カウンターの横にはあべ弘士さんのコーナーがあり、お土地柄、手島圭三郎さん、堀川真さん、小寺卓矢さんの絵本も目に付く場所に配置してありました。
土井さんは、電話対応で大忙しの様子でした。というのも、こども冨貴堂が刊行した神沢利子さんの「冬銀河」が前日に朝日新聞で紹介され、注文が殺到していました。
お話を伺うのが気の毒なぐらいでしたが、親切に対応して頂きました。こども冨貴堂も地域に根ざした絵本屋という印象を受けました。子どもの頃に親に連れられて通ったお子さんが、大きくなって自分の子どもを連れて足を運んでもらっているということでした。やはり絵本通した人のつながりは、親子という縦のつながりをもとに、地域や学校における横のつながりへと広がっていくものと感じました。
土井さんは、地元旭川市立短期大学で、生徒の皆さんに絵本と紙芝居の講義もされており、地域で幅広く活躍されています。
土井さん、これからもご健康でご活躍されてください。
旭川にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
児童書専門店 こども冨貴堂
〒070-0037 北海道旭川市7条通8丁目
TEL 0166-25-3169
※土井さんから、山口県下関市のこどもの本屋・子どもの広場の横山さんを紹介していただきました。次回もお楽しみにされてください。